環境

 福島市の中心部を流れる阿武隈川の河川敷にあり、「あぶくま親水公園」として多くの市民が水鳥と親しめるよよう工夫してある。秋から春にかけての冬鳥渡来時期の休日には、日本野鳥の会福島支部員により野鳥の解説が受けられる。

 

交通

 JR福島駅東口より福島交通バス「文知摺・保原」方面行き乗車、「岡部」で下車。白鳥渡来地まで徒歩5分。福島市小鳥の森まで徒歩15分。車利用の場合は、共に大きな駐車場がある。

 

季節

 例年10月の中旬頃にコハクチョウの先発隊が渡来する。その後幼鳥を連れたコハクチョウが続々と加わり、11月の中旬にはオオハクチョウも姿を見せ、オナガガモ、マガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ヒドリガモなどのカモ類も混じり、大きな鳴き声が聞かれるようになる。12月に入ればカワアイサ、ミコアイサ、トモエガモなども対岸などに見られるようになり、阿武隈川は最も華やかな賑わいを見せる時期となる。
 一方、河畔ではオオブタクサの実を求めるシメやカワラヒラの群れ、ススキの原にはホオジロ、アオジ、ベニマシコ、ウグイス、キジなどかせ見られ、川岸ではセグロセキレイ、ハクセキレイ、イソシギ、時にはハマシギの群れが川面を舞うのも観察できる。早朝にはヤマセミ、カワセミも姿を見せ、またオオタカが渡来したカモを狙って現れカラスと争う姿を見ることもある。その他アオサギ、コサギ、ゴイサギなどのサギ類も観察することができ、年によってはマガンやヒシクイ、ミサゴなどの稀種も姿を見せることがある。
 3月下旬、毎年決まったようにハクチョウやカモたちの渡去が始まり、一瞬阿武隈川は静かになったかのように見えるが、川原ではヒバリやホオジロがさえずり始め、川面では早くもイワツバメかぜ飛び交う姿が見られる。5月にもなるとオオヨシキリやコヨシキリ、ホオアカなどの夏鳥が渡来し、またカッコウの鳴き声が響き、冬とは違った賑わいを見せてくれる。